一 足つかひの事

原文

  1. `足の運び様の事
  2. `つま先を少うけてきびすを強く踏べし
  3. `足遣ひはことによりて大小遅速は有共常にあゆむが如し
  4. `足に飛足 浮足 ふみすゆる足とて是三ツ嫌ふ足也
  5. `此道の大事にいはく
  6. `陰陽の足
  7. `と云是肝心也
  8. `陰陽の足とは片足動かさぬもの也
  9. `きる時 ひく時 うくる時迄も
  10. `
  11. `
  12. `とて右左右左踏む足也
  13. `返す返す片足踏事有べからず
  14. `能々吟味すべきもの也