七 一 五方の構の事
原文
- `五方の構は上段 中段 下段 右のわきに構ふる事左のわきに構ふる事是
- `五方
- `也
- `構五ツに分つと云へ共皆人をきらん為也
- `構五ツより外はなし
- `何れの構なり共
- `かまふるは思はずきる事也
- `と思ふべし
- `構の大小はことにより利にしたがふべし
- `上中下は体の構也
- `両脇はゆうの構也
- `右左の構うへのつまりてわき一方つまりたる所などにての構也
- `右左は所によりて分別有
- `此道の大事に曰く
- `構のきはまりは中段と心得べし
- `中段構の本意也
- `兵法大きにして見よ
- `中段は大将の座也
- `大将につきあと四段の構也
- `能々吟味すべし