二八 一 身のあたりと云事

原文

  1. `身のあたり
  2. `は敵のきはへ入込て身にて敵にあたる心也
  3. `少し我顔をそばめ我左の肩を出し敵の胸にあたる事
  4. `我身をいか程も強くなあたる事いきあい拍子にてはづむ心に入べし
  5. `此入る事入習得ては敵二も三もはねのく程強きもの也
  6. `敵死入ほどもあたる也
  7. `能々鍛錬有べし