現代語訳 `足の運び様の事 `爪先を少し浮かせて踵を強く踏むべし `足使いは、場合によって大小遅速はあるが、常に歩むが如し `足に、飛足、浮足、踏み据える足、とあって、この三つは嫌う足である `この道の大事に曰く `陰陽の足 `とい、これ肝心である `陰陽の足とは、片足ばかり動かさぬものである `斬るとき、退くとき、太刀を受けるときまでも `陰 `陽 `といって、右・左・右・左、と踏む足である `返す返すも片足で踏むことがあってはならない `よくよく吟味すべきものである