現代語訳
- `第一の構え、中段
- `太刀先を敵の顔へ付けて、敵に行き合ったとき、敵が太刀を打ちかけてくるとき、右へ太刀を外して乗りすなわち得た空間や状況の利を生かして、また敵が打ちかけてくるとき、切先返しで打ち、打ち下ろした己の太刀はそのままにしておき、また敵の打ちかけてくるとき、下から敵の手を張る、これ第一の型である
- `総じて、この五つの表を書付けるばかりでは合点が行き難い
- `五つの表それぞれのぶんは実際に手に取って太刀の道を稽古するのである
- `この五つの太刀筋で己の太刀の道をも知り、いかようにも敵の打つ太刀が知れるところ、これ
- `二刀の太刀の構えは五つより他にはない
- `と教える所以である
- `鍛錬すべきである