一三 一 おもて第五の次第の事
現代語訳
- `第五の次第
- `太刀の構え
- `己の右の脇に横に構えて、敵が打ちかけてくるところの形勢を捉え、己の太刀の下の横から筋を変えて上段に振り上げ、上から真っ直ぐに斬るべし
- `これも太刀の道をよく知るためである
- `この表で振り慣れていれば重い太刀も自由に振れるのである
- `この五つの表について細かく書付けることはしない
- `我が流のひと通りの太刀の道を知り、また、大方拍子をも覚え、敵の太刀を見分けること
- `まずこの五つによって絶えず手を涸らして鍛え覚えるのである
- `敵との戦いの中でも、この太刀筋を涸らして敵の心を捉え、色々な拍子でいかようにも勝つところとなる
- `よくよく分別すべし