一九 一 の当たりという事

現代語訳

  1. `己が打ち出すとき、敵が
  2. `打ち止めよう
  3. `張り退けよう
  4. `とするとき、己は打ち一つで、頭をも打ち、足をも打ち、太刀の道一つを以てどこなりとも打つところ、これ
  5. `の打ち
  6. `である
  7. `この打ちをよくよく打ち習えばいつでも役立つ打ちである
  8. `まめに打ち合って分別しておくべきことである