二七 尾花沢

原文

  1. `尾花沢にて清風者を尋ぬ
  2. `かれはるものなれども志いやしからず
  3. `都にも折々かよひてさすがに旅の情をもたれば日比とどめて長途のいたはりさまざまにもてなし侍る
  4. `涼しさを我宿にしてねまる也
  5. `這出よかひやが下のひきの声
  6. `まゆはきをにして紅粉の花
  7. `蚕飼する人は古代のすがた
  8. `曾良