三七 太田神社

原文

  1. `所太田の神社に
  2. `盛が錦のあり
  3. `往昔源氏に属せし時義朝公より給はらせとかや
  4. `げにも平士のものにあらず
  5. `目庇より吹返しまで菊から草のほりもの金をちりばめ龍頭鍬形たり
  6. `盛討死の後木曾義仲願状にそへて社にこめられよし樋口の次郎が使せし事共まのあたり縁にみえたり
  7. `むざんやな甲の下のきりぎりす