原文 `大同の祖先たちが、始めて此地方に到著せしは、恰も歳の暮にて、春のいそぎの門松を、まだ片方はえ立てぬうちに早元日になりたればとて、今も此家々にては吉例として門松の片方を地に伏せたるままにて、標縄を引き渡すとのことなり