原文 `死助の山にカツコ花あり `遠野郷にても珍しと云ふ花なり `五月閑古鳥の啼く頃、女や子ども之を採りに山へ行く `酢の中に漬けて置けば紫色になる `酸漿の実のやうに吹きて遊ぶなり `此花を採ることは若き者の最も大なる遊楽なり