原文 `カクラサマの木像は遠野郷のうちに数多あり `栃内の字西内にもあり `山口分の大洞と云ふ所にもありしことを記憶する者あり `カクラサマは人の之を信仰する者なし `粗末なる彫刻にて、衣裳頭の飾りの有様も不分明なり