現代語訳 `栃内のカクラサマは右の大小二つである `土淵一村では三つか四つある `いずれのカクラサマも木の半身像で、鉈の荒削りの無格好なものである `しかし、人の顔であるということだけはわかる `カクラサマとは、以前は、神々が旅をして、休息なさった場所の名であったが、その地に常に在す神をこう呼ぶこととなった