現代語訳 `右の話をよく理解するためには、田尻氏の家の様を図にする必要がある ` `遠野一郷の家の建て方一はいずれもこれと大同小異である `門は、この家のは北向きであるが、通例は東向きである `右の図で厩のあるあたりにある `門のことを城前という `屋敷の周囲は畑で、垣根など隔てるものを設けない `主人の寝室とウチとの間に小さく暗い部屋がある ` `これを座頭部屋という `昔は家に宴会あれば、必ず座頭を呼んだ `これを待たせておく部屋である