日本古典文学摘集
宇治拾遺物語
巻第十二
一四
一四九
東人歌の事
現代語訳
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昔、東人が歌をたいへん好んで詠んでいたが、蛍を見て
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ああ照るよ、虫のお穴に火がついて、小人魂のように見え渡る
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東人のように詠もうとして、実は紀貫之が詠んだのだという